REALTPEC編集部です。「SDGs」という言葉をご存知でしょうか。2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」のことで、その実現を目指して取り組みを始めた企業や自治体が増えています。今回はTPECのSDGsの取り組みについてご紹介します。
K.K:TPECはこれまでCSR(企業の社会的責任)の観点から、本社のある福岡県宗像地区の海岸・防風林の清掃活動を10年以上続けてきました。また、資源のリサイクル、被災地への義援金活動、各種基金への募金活動などにも取り組んでいます。2015年の国連サミットでSDGsが採択され、その概念が社会に浸透する中、TPECも2020年度に会社としてのSDGs方針を掲げました。2021年度は、その具体的な活動内容を経営計画に落とし込んでいく予定です。
S.W:こうした会社の方針を受け、経営企画室ではSDGsの社内啓蒙活動を開始しました。SDGを経営に落とし込んでいくために具体的に何をすべきか、それを考えることが私たちのミッションです。
K.M:私は経営企画室の中で唯一、愛知県の元町オフィスに勤務していますが、元町オフィスでもこれまでCSR活動の一環として部署ごとに24時間テレビの募金に参加したり、地域の清掃活動に参加したりしてきました。今後はSDGs指針に基づいて、その活動を会社として進めていくことになると思います
K.K:クルマづくりの現場では、よい製品に向けてトライ&エラーを繰り返しており、その過程で作られた試作品は最終的に廃棄されます。TPECではデジタル技術を用いることで試作品を減らしたり、材料の歩留まりを向上させたりすることで「持続可能な開発」を追求しています。また、SDGsの実現に向けては国や自治体・企業だけではなく、社会の構成員である私たち一人一人の活動も欠かせません。会社としてSDGsに取り組むことで、従業員の皆様に意識を高めて頂き、普段の生活においてもSDGsにつながる行動をしてもらえたらと思います。
S.W:TPECの事業は、SDGsに密接に関係していて、TPECの使命である「高効率・高品質・低コストなクルマづくり」は、イコールSDGs活動と言っても過言ではありません。これまではそうしたことを特に意識せずに業務を行ってきましたが、今後は「私たちの仕事はSDGsにつながっている」ということを意識できるようになると、良いと思います。
S.W:我々の事業活動は、利益や理念の追求のみならず、SDGs活動や社会貢献にも繋がっている。そうした考えを従業員の一人一人が認識することで行動につながり、会社の一体感が生まれると思います。TPECはグローバルに事業を展開していますので、国際的な取り組みであるSDGsに全社一丸となって邁進することで企業ブランディングや取引先からの信頼度向上などにつながり、事業へのプラス効果も大きいと思います。
K.K:TPECの親会社であるトヨタ自動車様では、SDGsの実現に向けて、「トヨタ環境チャレンジ2050」というプランを推進しています。現在はマイルストーンとして位置づけている2030年時点の目標達成を目指しており、TPECの取り組みはその一助になると思います。
S.W:2020年秋以降、経営企画室が中心となって従業員への啓蒙活動を本格化させています。例えば、社内報にSDGs方針を掲載したり、定期的に社内のデジタルサイネージにSDGsを紹介する動画をアップしたりしています。また、部長クラス以上の役職者と経営企画室のスタッフはSDGsバッジを着用し意識づけを図っています。さらに社内で業務報告を行う際には、「その業務がSDGsの掲げる17の目標のどに該当するか」を資料に明記するようお願いをしており、報告に際して、少なくとも数回はSDGsの目標とゴールを確認せざるを得ない機会を設けたりしています。こうした取り組みを通じて従業員の意識向上を図っていますが、社内への浸透はこれからと言ったところです。
K.K:とは言え2019年頃に社長が全従業員を前に「SDGsを知っていますか」と問いかけた時は反応がほとんどありませんでしたが、現在では各部署の報告資料において、SDGsとの関係性を率先して調べて記載・提出しているものが少しずつ見受けられるようになったり、社内研修のグループディスカッションのテーマとして「SDGs」が選ばれるようになったりするなど、徐々に社内に浸透してきているのを感じます。
K.M:元町オフィスでも、SDGsの動画が社内のデジタルサイネージで毎日のように流れており、日常的に目にするようになっています。これから中期経営計画などで具体的な活動に落とし込んでいくことで、従業員の行動もより具体的になっていくはずです。元町オフィスではトヨタ自動車様の活動を身近に知る機会も多いため、TPECでも参考にできそうなことがあれば、本社と一緒にTPECとしての活動へ繋げていきたいと思います。