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キャリアに応じてスキルアップを図る。体系的な社内教育制度で人間力も磨く。

REALTPEC編集部です。TPECでは2014年に階層別研修が体系化され、従業員がそれぞれの立場や能力に応じてスキルアップを図っています。今回はTPECの社内教育制度について、実際に研修に参加した皆さんの話も交えながら紹介します。

TPECの教育制度の概要について教えてください。

T.K:TPECの教育制度には、入社した年の4月から6月にかけて行う「新入社員研修」のほか、入社1年目の12月から行う「若手2年目研修」、技術系従業員を対象にした「若手技術者3年目研修」、専門級昇格後3年目に行う「専門級研修」、主任級昇格後4年目に行う「主任級研修」の5つの階層別研修があります。また、資格役割強化研修として「グループマネージャー(GM)研修」があります。新入社員研修は以前から実施していましたが、本社・福岡技術センターを開設した2009年に本社での集合研修という現在のスタイルになりました。

M.N:新入社員以外の社内教育は各部署でのOJTが中心でしたが、個々の習得スキルや成長にばらつきがあったため、2014年に「若手2年目」「専門級」「主任級」の各研修を立ち上げて、階層別研修として体系化しました。いずれも7カ月~1年間かけて行う問題解決型の研修で、集合研修で学んだ問題解決手法をもとに、それぞれの職場で抱える問題の解決に取り組み、最後にその成果を発表してもらいます。2018年には、TPECのコア技術である計測・ロボット・CAEなどを5日間で集中に学ぶ「若手技術者3年目研修」を新設しました。マネージャークラスは2015年から「基幹職能力向上研修」を受講してスキルアップを図ってきましたが、2017年からはこれに代わるものとして「GM研修」をスタートさせ、さらなるマネジメント能力の強化を目指しています。

どのような思いで社内教育を実施されていますか。
 

T.K:専門的な知識や技術は配属されてからでも身に付きますので、新入社員研修では配属先ですぐにOJTに入れるよう仕事に対する基本姿勢を身に付けることを第一に考えています。若手技術者3年目研修では計測などのコア技術の習得に加え、講師役を務めるTPECのエンジニアたちが持つスキルの高さを体感してほしいですね。また個人的には、新入社員研修から2年を経た若手社員の成長ぶりも楽しみにしています。

M.N:「若手2年目」「専門級」「主任級」の各研修は長期間にわたるものですので、研修を有意義なものにするためにも主体的な姿勢で参加することを呼び掛けています。また研修は社内の人脈を広げる機会でもありますので、いろんな人と話をしてほしいですね。TPECには体系的に知識や技術を学べる恵まれた環境があることを認識することで、自身の成長につながっていくと思います。

受講者の皆さんは、どのような思いで研修に臨みましたか。

S.K:私が受講した「若手技術者3年目研修」の研修テーマは、「クルマの仕様変更に伴う設備の改造検討」でした。それまで計測業務に携わる中で、計測したデータが次の工程でどのように活用されているのか十分に把握できていませんでした。研修は現地確認から設備の改造まで一連の流れを学べるものでしたので、前後の工程のつながりを意識しながら研修にのぞみました。

S.I:「専門級研修」の受講にあたっては、自らが主体となって業務を遂行するためのリーダーシップを身に付け、エンジニアとしても成長することが目標でした。また、同期たちが現在どのような業務に携わり、どれだけ成長しているのかを知ることも楽しみでした。

T.G:「主任級研修」では、目の前の仕事以外にも視野を広げることで客観的に物事をとらえるスキルを身に付け、自分自身を見つめ直す機会にしたいと思いました。他部署の方の考え方や取り組みを知ることで、業務に対するヒントも得られるのではないか、という期待もありました。

実際に受講してみて、いかがでしたか。

S.K:研修では、計測から設備の改造検討に至る一連の流れを経験できたことで、計測したデータが後の工程でどのように活用されているか理解できました。その結果、後工程を意識したアウトプットが、効率的なプロジェクト遂行に必要であることを再認識しました。講師を務めていただいたベテラン社員からは、現場を別の角度から見ることで不具合を発見できることを学び、研修後はそのあたりを意識しながら計測業務を行っています。

S.I:自身に求められる役割やリーダーとしての心構えを学び、仕事の考え方・進め方を見直すきっかけとなりました。印象に残っているのは、「イチロー選手は小学生の時からプロ野球選手になるために何をすべきか考えて計画を立て、それを着実にこなしてきた」という話で、しっかりと計画を立て、その計画に基づいて着実に行動していく必要性を痛感しました。受講後は、業務が計画通りに進まない時には積極的に上司に相談し、円滑に業務が遂行できるようアドバイスを求めるようにしています。

T.G:「リーダーとして成果達成に必要な〝対人影響力・人間的魅力〟」「上位・同僚・部下を動かすための〝思考・言動〟」など、仕事以外でも通用するような話を聞くことができ、TPECの研修は技術面だけでなく人間としても成長できる場だと感じました。受講後は、これまで当たり前のようにやってきた作業を見直して生産性向上に努め、その時間を新規業務や技術開発などに活用しています。部下や後輩を指導する意識も高くなり、これまでより周囲を巻き込んで業務を遂行するようになりました。

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